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【マクロビオティック】病気の七段階-病気はまず疲労から始まる

マクロビオティックは、人間の恒久的な幸せと平和を作り出すために、自然との調和、宇宙の秩序との調和を図ることを基本理念としています。

このマクロビオティックの視点から見た病気とは、自然と宇宙とのバランスから人間が逸れてしまった結果なのです。

病気はいくつかの段階を経ながら進行していきます。

疲労

ここでいう疲労とは、身体と精神の疲労を表します。単に身体的疲労だけでなく、心の不安定もまた疲労のあらわれなのです。

快い眠りにつけず、いつまでも身体のだるさや心の重さが残り、いっこうに仕事への意欲が湧かない人は、慢性疲労に陥っている状態です。

この症状の原因は、運動不足・暴飲暴食(肉類・飲酒・甘いものの摂りすぎ)・ストレスであり、これらは筋肉や循環器系器官に負担をかけ続けます。

現代では、このような疲労を感じている人も多く、病気予備軍とも言えるでしょう。

痛み

第一段階の疲労により筋肉痛が慢性化したり、頭痛・胃痛・生理痛が起こります。これらの症状は、神経系が弱りはじめている前兆です。

血液疾患

第三段階になると血液に異常が出てきます。血液の状態が慢性的に悪くなると、各種アレルギー・貧血・喘息・黄疸・単球増加症・皮膚病・血友病・白血病・パセドー病などの血液疾患を発症します。

これらの疾患を引き起こす要因は、血液が慢性的に酸性状態にあることや血管に脂肪や粘性物質・コレステロールが付着、蓄積した状態にあることです。

正しい食事をすることで、血液の状態を良くして症状を改善することは可能です。

感情障害

第四段階になると、ネガティブな感情に支配されます。多くの場合、イライラしたり落ち着きがなくなったり、怒り・不安・恐怖・不快感・倦怠感を感じるようになります。自暴自棄になる人もいます。

「病は気から」と言いますが、この感情障害が起こると、気が滅入ってきて悪化の一途をたどります。

臓器の病気

この段階になると、結核・心臓病・糖尿病・気腫・潰瘍・肝硬変・胆石・臓器内に発生するガンなどを発症します。

神経系の病気

この段階では、様々な精神疾患・各種麻痺症状・多発性硬化症・脊髄の髄膜炎などを発症します。精神的異常の状態なので、社会的犯罪を引き起こす人もいます。

傲慢さ

病気の最終段階では、人は傲慢になります。病気のことでいっぱいいっぱいになり、自分のことしか考えられず、傲慢になるのです。

傲慢さこそ、私達が自然や宇宙の秩序から自分自身を切り離してしまった時に発症する最悪の病気なのです。

この傲慢さには2つのタイプがあります。

陽性の傲慢さ

自分の利益や欲望に固執し、それを最優先とするため、他人を押しのけたり支配・征服したりする性格や行動となって現れます。

陰性の傲慢さ

排他的になり、自分の殻に閉じこもり、他人を排除するといった閉鎖的な性格や行動となって現れます。

この陰性の傲慢さを持つ人は、他人からの意見・提言や、親切な助言さえ受け入れようとしません。多くの高齢者や一部の人は、この種の問題を持っており、病気や将来に対して前向きになれず、破滅へと向かいます。

まとめ

マクロビオティックは人間の恒久的な幸せと平和を作り出すとされています。

ただの食事なのに、それが平和に結びつくとは大袈裟と感じるかもしれません。

しかし、自然との調和、宇宙の秩序に反した食生活を送ることにより、病気を発症し、人がどんどん傲慢になっていったら、平和な世の中は築けるでしょうか?

傲慢さは、民族や国家、宗教間に起こればテロや戦争まで引き起こします。

マクロビオティック療法の最終目的は、この傲慢さを根本から治すことに他なりません。東洋医学・西洋医学も含めて、現代の医学がたとえ病気の様々な症状を緩和させることができても、傲慢さという最大の病を治癒することはできないのです。

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