額のシワは、目立つ人とそうでない人の差があります。
額にシワができやすい人にはいくつかの傾向があります。
額にシワができやすい人
額が狭い人
これは生まれつきのもので、ある程度仕方ないことですが、ビタミンC誘導体やレチノールなどで早めに予防することは可能です。
目を開けるときに額の筋肉まで使う人
年齢とともにまぶたが下がってくると、視野が狭くなり、目を開けるのに額の筋肉を動かすようになってきます。本来は、額を動かさなくても目は開けるはずです。もし、目を見開く際に大きく額を動かしてしまっている人は、眼瞼下垂といって、上まぶたが下がってきているのです。
パソコンを長時間使用する、目の使う仕事をしている人は眼瞼下垂になりやすいです。
これは額のシワだけでなく、頭痛の原因になることが知られています。重度の下垂の場合は、まぶたの皮膚を少し切除する手術を行うことがあり ます。眼瞼下垂はまぶたのたるみにより、まぶたが重くなり目を開けるために神経を使うため、頭痛を感じるようになります。
心配な人は形成外科か眼科で 相談しましょう。なお、明らかな下垂が認められる人の場合、手術は保険適用になります。
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは
眼瞼下垂症は新生児から高齢者に至るまでどの段階でも発症の機会がある、上眼瞼(うわまぶた)があがりにくくなる病気です。先天性と後天性ありますが、どちらも瞳孔の中心から上眼瞼までの距離が3.5mm以下であると診断されます。
病態としては、上眼瞼にある瞼板に付着している眼瞼挙筋・ ミュラー筋という瞼をあげる筋肉がうまく収縮しない状態です。
後天的に進行した(年を経るごとにまぶたが開きにくい)場合は、眼瞼挙筋が瞼板から外れたり挙筋自体の機能が低下すること、コンタクトレンズ(特にハードタイプ)を長期間装用していること、外傷によるものなどが原因となります。症状としては、瞼があげにくくなる為に前額部の筋肉(前頭筋)を使って眼をあけるため、額に深い皺がはいる、眉毛があがる(眉毛と眼の距離が開く)、肩がこる、頭痛がする、眼が疲れやすくなる、物をみるときに顎があがるなどがあります。また眼の開きが弱くなるため、他人から「眠たそうな眼をしている」といわれるといったこともあります。
出典:北千住静脈瘤クリニック
頭皮を引っ張っている人
強く髪 を結って頭皮を引っ張っている人 や、ブローのときに強く髪を引っ張るくせがある人は、頭皮が伸びて下 がってくるので、額にシワができやすくなります。
日焼けしている人
額に髪がかからず、また日焼け対策もしていない 人は額のシワができやすくなります。ファンデーションを塗る、帽子をかぶるなどの対策をしましょう。
額のシワのケア
できてしまった額のシワは、「コラーゲン・エラスチンケア」を、まず試してみまし ょう。軽度のシワであれば十分効果があります。
たるみ毛穴、シワ、たるみは全てコラーゲンやエラスチンなど「真皮の繊維の老化」です。今回は、コラーゲン・エラスチンとは何か?そしてコラーゲン・エラスチンを強化するためのケアをご紹介します。 コラーゲン・エラスチンとは コラーゲン[…]
額は皮膚が硬いので、 くっきりとしたシワを 薄くする場合は、クリニックにてボツリヌス注射をするのが最適です。注射を試してみたい人は、美容皮膚科で相談しましょう。眉間の縦ジワも同様、ボツリヌス注射でとてもきれいになります。ただし、重度の眼瞼下垂がある人の場合は、ボツリヌス注射はできません。
ボツリヌス注射は1回すると数ヶ月効果が持続し、2回目以降は効果が非常に長持ちします。私は眉間とほうれい線に対して2回、ボツリヌス注射をしましたが、数年経ってもあまりシワは目立たなくなりました。
美顔器や美顔ローラー・洗顔などの日頃のケアによって、顔のシワは出来にくくなります。私は美顔器は、エステナードリフティを使用しています。これは表情筋を鍛え、シワやたるみをケアするのに最適です。肌を温めてほぐすRFモードと肌を引き締めるEMSモードが3段階の強さに調整できるので、最初は中の強さで始めた方がいいでしょう。