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【金沢】大乗寺の暁天坐禅会はお寺に辿り着くまでが修行だった話

大乗寺の概要

大乗寺(だいじょうじ、大乘寺)は、石川県金沢市長坂町にある曹洞宗の寺院。山号は東香山、椙樹林、古くは金獅峯。僧堂がある。江戸時代にここで清規(僧侶の修行規則)が再構築され、規矩大乗と称された。周防正行監督、本木雅弘主演の映画『ファンシイダンス』のロケ地のひとつとなっています。

ご開山は1261年、福井県の曹洞宗大本山永平寺の第三代・徹通義介禅師です。徹通義介禅師は、師の道元禅師の清貧、古淡の家風をうけつぎ、人材育成に意を注ぎ、時代に即応し、時代に先行する仏法の実現に夢を結んだ祖師でありました。そして、徹通義介禅師の門下から、曹洞宗大本山總持寺を開創した曹洞宗太祖瑩山禅師が登場されました。瑩山禅師は大乘寺の第二世であります。

大乘寺は、大本山永平寺、大本山總持寺に格別の由緒をもち、大本山永平寺の四門首の一つであり、大本山永平寺、大本山總持寺に次いで、わが国曹洞宗の古刹とも言われています。大乘寺の伽藍は、わが国禅宗建築なかんずく曹洞宗寺院建築の典型的な七堂伽藍の配置を示しており、仏殿は国の重文指定、その他の建物は、県、市の指定有形文化財となっています。

いま、大乘寺には多くの人びとがこころのささえを求めて参禅におとずれ、あるいは境内の寂びた佇まいに、みずからの本来のあり方をさぐろうとする人びとが、年ごとに増えています。

東香山大乘寺
開山: 1261年
〒921-8114 石川県金沢市長坂町ル-10
TEL:076-241-2680
FAX:076-241-2330
e-mail:zazen@daijoji.or.jp
website:http://www.daijoji.or.jp/

大乗寺の坐禅会

大乗寺の坐禅会には、毎朝休みなしの暁天坐禅と日曜坐禅会が開催されています。

暁天坐禅は朝4時半から、日曜坐禅会は13時半から開催されています。日曜坐禅会は毎回多くの参加者がおり、昼間の開催なので金沢駅からバスなどでアクセスは可能です。しかし、暁天坐禅は金沢駅からは歩いていかなければなりません。暁天坐禅はかなりハードルが上がります。

日曜坐禅会

4月某日、雨の降る中坐禅会に向かいました。金沢駅から1時間半ほどかかり、住宅街脇の細路を抜けていなかければならないので、思ったより時間がかかりました。

大乗寺の入口です。大乗寺は山中にあるので、ここから山を登っていかなければなりません。

山道には多くの墓石が並んでいます。

10分ほど登ると本殿の入口に到着しました。

山門。両脇には仁王像が並ぶ。

山門から見た仏殿

かなり古いお寺です。数百年は経っているでしょう。

中庭から見た法堂

全く人がいる気配がなくウロウロしていると案内図がありました。

法堂

受付を済ませて待機中。

坐禅堂。伝統的な曹洞宗の坐禅堂です。

40分の坐禅が2回ありました。初心者の人は最初の坐禅を指導してもらえます。
坐禅の後は法話があります。

貼り紙がありました。
どうやら熊が出没するらしい・・🐻 マムシも🐍

山中は墓だらけ・・夜に来たら怖そうだ

暁天坐禅会

暁天坐禅会は朝4時半からなので、朝3時に起きて金沢市内からお寺に向かいました。

夜の金沢市内

通りを外れると真っ暗です。

朝4時頃、お寺の入り口に到着して山を登っているところです。明かりが全くなく真っ暗です。周りは墓だらけで鳥の鳴き声や熊らしき獣の物音が聞こえ、まるで肝試しに来たようです。。

明かりが見えると少し安心。昼間の坐禅会に来て、道はなんとなく分かっていたので助かりました。
いきなり暁天坐禅に参加していたら、山中で露頭に迷っていたことでしょう。それでも心細いのは変わりません。昼間はちゃんと行けたけど、夜は異次元空間に迷いこんでしまい行きつけなかったらどうしよう、とか変な想像をふくらませて一人でビクビクしながら歩いていました(笑)

日本昔話ばなし風にイメージしてみました。幽霊が出てもおかしくない状況です(汗)
早朝に坐禅に来て、こんな刺激が味わえるなんて思いもしませんでした(笑)

ようやく山門まで来ました。昼と夜とでは大違い。

法堂の玄関まで来ましたが誰もいません。本当に坐禅会なんてあるのか不安になってきました。。

しばらく待っていると雲水の方が出てきて「坐禅参加の方ですか?」と声をかけられました。
どうやらこの日の坐禅会の参加者は私一人のようです。(日本昔話ばなし風にイメージ図)

坐禅堂で1人で坐禅です。私1人のためにストーブもつけてくれました。雲水の方はちょっと坐禅した後、どこかに行ってしまいました。。

ストーブがあるといっても、かなり寒いです。というか寒くて坐禅どころではありません。。

1時間ほどすると雲水の方が迎えに来てくれて、法堂へと移動しました。
これから朝課が始まります。この時、常連のおじさんが来てくれて参加者は2人になりました。

般若心経とか修証義を読経しました。人数が少ないと他の人の動きを見て作法ができないので大変です。

まとめ

大本山永平寺、大本山總持寺に次いで、わが国曹洞宗の古刹である金沢・大乗寺の坐禅会を無事終えることができました。特に早朝の暁天坐禅は朝3時に起きて、墓だらけで熊やマムシも出る真っ暗な山中を歩いてお寺にたどり着かなければならず、お寺に行くまでがかなりの修行・苦行です。これほど大変な坐禅会は初めてかもしれません。参加者がほとんどいないという事からも、どれほどハードな坐禅会かお分かり頂けると思います。熊や幽霊に出会わなくて本当に良かったです。雨や雪の日なんて地獄だと思います。しかし良い体験が出来たので金沢を訪れた際はぜひ大乗寺に行ってみてください。

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