重大な病気の進行をいち早く知ることができれば、様々な対策をすることができます。
その中でも便の状態は最も身体の状態を把握しやすいものではないでしょうか?
便秘や下痢は大きな病気の予兆となることもあります。
今回は便の状態と想定される病気のリストを取り上げます。
便秘
腸の疾患で最も多いのは便秘です。
便秘は機能的便秘と機質的便秘に分けられます。
機能的便秘
機能的便秘には痙攣性便秘と弛緩性便秘があります。
痙攣性便秘は、腸をコントロールする自律神経の緊張によって腸が収縮して、蠕動運動がスムーズに行われず異常な動きをしている状態です。
便秘と下痢を交互に繰り返すこともあり、大腸の中に便が長く滞るため、水分が吸収され過ぎて、兎糞状(コロコロ)の硬い便になることもあります。
弛緩性便秘は、腸が弛んで動きがにぶって、腸内通過時間が長くなるため水分が吸収され過ぎて便が硬くなり便秘を起こします。この場合は太くて硬い便になります。
現代人の便秘の多くが、自律神経の機能が不安定なためです。
腸の内部には常に粘性の分泌液があり、内容物を動きやすくしていますが、この分泌液は自律神経の働きに大きく影響を受けます。
分泌液が不足すると便は動きにくくなります。
砂糖や果物は弛緩を大きくします。そこに動物性食品や油脂が入ると腸内環境が悪化して有害菌が増殖するので避けるようにしましょう。
機質的便秘
腸の炎症、腫瘍、癒着などによって腸内の動きがスムーズに行われなくなるものです。この場合、腸の炎症、腫瘍、癒着などの治療を行わなければなりません。
下痢
下痢は腸の蠕動運動が異常に亢進したり、水分吸収が低下した場合に起こります。
急性下痢は、赤痢・コレラ・ウィルス・サルモネラ菌・原虫などの感染、消化不良によるもの、神経の異常緊張によるものなどがあります。
慢性下痢は、海洋性大腸炎、クローン病、細菌感染や過敏性大腸炎など特定の病気が原因の場合があります。
便の状態と想定される病気
色/状態 | 水様状 | 泥状 | 半練り状 | バナナ状 | カチコロ状 |
茶色 | 下痢急性 大腸炎 |
過敏性 腸症候群 |
健康 (薄茶色) |
健康(やや硬め 薄茶色) |
硬い便 (便秘) |
灰白色 | 腸結核 膵臓癌 |
膵臓の病気 (悪臭あり) |
①膵臓の病気 脂肪消化不良 (悪臭あり) ②肝臓の病気 胆石症・胆道癌 (黄疸あり) |
肝臓の病気 胆石症 胆道ガン (黄疸あり) |
胆のう炎 胆道炎 |
緑色 | 食中毒 急性腸炎 |
溶血性黄疸・緑黄色野菜や薬品等による着色 | 小腸炎 | 小腸炎 (便秘) |
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黒色系 | 上部消化管か ら出血の可能性 (生臭い臭い) |
食道・胃・十二指腸・小腸からの出血 (タール便) (胃・十二指腸潰瘍・胃ガン・腸ガン・増血剤の服用の場合など) |
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赤色系 | 急性・慢性大腸炎・赤痢・食中毒・大腸癌・直腸癌 | 急性・慢性大腸炎・大腸癌・直腸癌・痔 | 痔・慢性大腸炎・大腸癌・直腸癌 |
参照:月刊マクロビオティック
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