参政党の概要
参政党は、「今のままの政治では日本が日本ではなくなってしまう」という危機感から有志が集まり、ゼロからつくった国政政党です。特定の支援団体も資金源もなく、「子供や孫の世代によい日本を残したい」という想いひとつで活動を続けている普通の国民が結集した政党として位置づけられています。
現在の党代表は神谷宗幣氏で、2023年に前代表の松田学氏から代表の座を引き継ぎました。参政党は「政治への参加」をコンセプトに掲げ、党員自らが政策立案に関わることを重視する特徴的な運営スタイルを持っています。
はじめに 国会議員の議会中の居眠りは、日本の政治において長年にわたって議論されてきた問題である。国民の代表として重要な政治的決定に関わる場での居眠りは、職務への姿勢や緊張感の欠如として批判される一方で、過密なスケジュールや制度的な問[…]
参政党の歴史

設立経緯と初期メンバー
参政党は、2020年3月17日に正式に政治団体として届け出を行い、同年4月11日に結党されました。神谷宗幣、KAZUYA、渡瀬裕哉、篠原常一郎、松田学とともに結成されましたが、結党当初の5人のボードメンバーのうち、神谷氏を除く3人が現在に至るまで意見対立により同党を離れるなど、短期間で主要幹部の大きな入れ替わりがありました。
コロナ禍での活動と注目の拡大
参政党が全国的な注目を集めたのは、コロナ禍における独特な政治スタンスでした。コロナ禍においてほぼ全員がノーマスクで、ワクチン懐疑論のメッセージを掲げて選挙戦を戦い、この姿勢が「参政党現象」と呼ばれる社会現象を生み出しました。
2022年参議院選挙での躍進
2022年4月頃からYouTubeなどのインターネット上で街頭演説の様子が拡散されたことで、7月10日時点で、党員・サポーター数は急増し、選挙資金約5億2000万円を集めた結果、参議院選挙で1議席を獲得し、正式な政党となりました。
代表制の変遷
参院選後、今までの共同代表制から単独代表制に移行し、松田学が新代表に、神谷宗幣が副代表兼事務局長に就任しました。しかし2023年には代表が再び交代し、神谷宗幣氏が代表の座に就いています。
ワクチン接種の嘘 あなたは不思議に思いませんか? 当初、ワクチンを接種すれば抗体ができる。接種率が7割ほどに達すれば集団免疫が獲得でき、マスクのない生活に戻れるといっていたのに…全く感染拡大の勢いは収まらず、2[…]
主要人物
神谷宗幣(代表)

昭和52年10月12日、福井県高浜町生まれ。関西大学文学部卒、関西大学法科大学院修了。平成19年に大阪府吹田市議会議員に初当選(2期)し、地方政治から政治活動をスタートしました。平成21年には「龍馬プロジェクト全国会」を発足し、以来会長を務めるなど、全国の地方議員との連携を重視した活動を展開してきました。
平成25年にイシキカイカク株式会社を設立し、政治や歴史、経済をテーマに各地で講演活動やインターネット番組配信に取り組んでおり、メディア戦略にも長けた政治家として知られています。
この記事では、世界で重税負担があるにもかかわらず、低い福祉水準や政治腐敗、利権政治が問題となっている10ヶ国について詳述します。税収が適切に国民福祉に還元されない構造的問題に焦点を当てます。 1. 日本 税制[…]
参政党の政策・公約
3つの重点政策
参政党は以下の3つの分野を重点政策として掲げています。
1. 教育・人づくり
学力(テストの点数)より学習力(自ら考え自ら学ぶ力)の高い日本人の育成を目指し、具体的には以下の政策を推進しています。
- 学校ではなく生徒一人当たりに予算をつける仕組みづくり(教育バウチャー〈クーポン〉制)
- フリースクール等すべての子供に最適で多様な教育環境を提供
- 自虐史観を捨て、日本に誇りが持てる教育を推進
2. 食と健康・環境保全
化学的な物質に依存しない食と医療の実現と、それを支える循環型の環境の追求を掲げ、具体的には:
- 薬やワクチンに依存しない治療・予防体制強化で国民の自己免疫力を高める
- オーガニック食品の重視と循環型社会の実現
3. 安全保障・外交
過度なグローバリズムに反対し、日本に対する外国の干渉を排除する立場を取っています。
10の政策指針
参政党は、新しい国づくりの政策指針として、10の柱を掲げています。
- 人とのきずなと生きがいを安心して追求できる「社会づくり」
- 国民に健康と食の価値、元気な超高齢社会で「安心できる生活づくり」
- 豊かさ上昇曲線の「経済づくり(令和の所得倍増戦略を実現する)」
- 自らの幸福を自ら生み出せる「人づくり」
- 人類社会の課題解決へ世界を先導し続ける「科学技術づくり」
- 自らの国は自ら守る「国防力と危機管理力づくり」
環境・エネルギー政策の特徴
メガソーラーや風力発電所等の再生可能エネルギーの開発が逆に環境破壊につながっていると主張し、再エネよりも次世代の火力発電を推進することで実現を目指すという独特なアプローチを取っています。

脱炭素についての議論がますます活発化していますが、その裏には意外な事実が隠されています。本記事では、脱炭素ビジネスの実態や利権争いについて探っていきます。脱炭素ビジネスの怪しい実態とは環境問題への意識の高まりと共に、脱炭素ビジネスが急速に[…]
政策立案のプロセス
参政党では党員自らの知恵と想いを結集し、日本の目指すべき姿を具現化する政策を7つの分野にまとめており、個々の具体的な政策は、今後も、党員自ら立案し、追加・更新していくとしています。政策一つ一つを共に作り実現させていくことが、まさに我々が期待する政治への参加だと位置づけています。
企業団体献金は、政治家や政党が選挙活動や政策運営の資金として受け取る企業や団体からの寄付金のことを指します。これには、企業活動を行う上での影響力を政治に及ぼすための手段として活用される側面があり、企業や団体の利益を最大化するため[…]
現在の党勢と活動
参政党は現在、国会に参議院議員1名を送り込んでおり、地方議会レベルでも徐々に議席を獲得しています。沖縄県内では参政党初の地方議会での議席獲得も果たしています。
党の活動は主にインターネットを通じた情報発信が中心で、代表の神谷氏によるSNSでの発信やオンライン講演会などが活発に行われています。
天下りの実態 「天下り」とは、日本における公務員が退職後に民間企業や公益法人、特に自分が以前勤務していた省庁と関連の深い企業や団体に転職する現象を指します。これは日本の官民の関係や公務員制度において長らく問題視されてきた現象で、政治[…]
課題と展望
超高齢化、少子化、デフレ、パンデミック、自然災害、デジタル化の急速な進展、国際秩序の大変動と国家安全保障、エネルギーや地球環境の問題など、日本が直面する様々な課題に対して、参政党は独自の視点からのアプローチを提示しています。
日本は世界に先んじてそれらの課題に直面する「課題先進国」であるという認識のもと、これらの課題解決を通じて世界をリードしていく姿勢を示しています。
自民党の腐敗政治については、長年の政権運営の中で汚職や不正、利権構造が繰り返されてきたことが指摘されています。以下、自民党の腐敗に関する主なポイントを挙げます。 自民党の長期政権と腐敗の温床 長期政権による権力[…]
まとめ
参政党は2020年に設立された比較的新しい政党でありながら、コロナ禍における独特な政治スタンスと積極的なネット戦略により急速に支持を拡大しました。教育、健康・環境、安全保障を重点分野とし、党員参加型の政策立案プロセスを特徴とする政党として、今後の動向が注目されています。
ただし、政党内部での意見対立による幹部の離脱や、一部の政策に対する批判的な意見もあることから、今後の党運営と政策の実現可能性については継続的な観察が必要といえるでしょう。
はじめに 現代日本のメディア環境は、インターネットの普及によって劇的に変化しました。かつて「第四の権力」と呼ばれた新聞・テレビといったマスメディア(いわゆるオールドメディア)の影響力は相対的に低下し、SNSやオンラインニュースといっ[…]
https://sanseito.jp/
参政党(さんせいとう、英: Party of Do It Yourself、略称: 参政)は、日本の政党。2020年4月に神谷宗幣を中心に結党され、2022年の参院選で約177万票を集めて神谷が比例区から当選し国政政党となった。2024年の衆院選では比例で3議席を獲得し、地方議員は140人以上、全国に支部を展開している。公式の理念は、「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」。綱領は、「先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる」「日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する」「日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる」である。
政策面では、日本人を豊かにする経済政策として、「消費税の段階的な廃止」や社会保険料の見直しなどにより、税金と社会保険料の負担割合を示す「国民負担率を35%以内」に抑えるとしている。また、国民生活と国益を第一に考えた安全で安定した社会の実現に向け、「外国人による土地の購入などの制度を厳格化」するとしている。 さらに、「コメの増産や輸出を奨励」するとともに、食の安全に向けて「化学肥料の国産化」を進めることを政策に掲げている。教育政策においては、すべての子どもに平等な教育機会を提供することを目指し、「0歳から15歳の子ども1人につき、毎月10万円の給付金を支給」する方針を示している。 このほか、「中小企業支援策」で市民の心情に訴える場面もある一方で、「選択的夫婦別姓反対」や、「われわれは外国人差別、外国人排斥ではない」としつつも「外国人への生活保護支給停止」を主張し、「LGBT理解増進法を撤回」、「同性婚に反対する」としている。憲法に関しては「改憲」ではなく「創憲」を掲げている。
2022年の参院選では、ナショナリズムや反グローバリズムなどの保守的な主張に加え、反ワクチンや反マスク層、有機食品支持層にも訴求した。2024年の衆院選以降は、排外主義的な主張が報道されている。党の主張には、日本政府やマスコミが「莫大な利益獲得を目的とする『あの勢力』に操られている」とするディープステート(闇の政府)等のQアノン陰謀論や、ユダヤ陰謀論的な要素も含まれている。その特徴からメディアや研究者によって「極右」「右派」「オーガニック右翼」「陰謀論」などに分類されることがある。
キャッチコピーは「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」。参加型民主主義を掲げ、無農薬や食品添加物の禁忌など、左派が取り組むことが多かったテーマで間口を広げて無党派層の参加を促している。また、タウンミーティングや選挙ボランティアなどを通じて支持者同士のつながりを強めている。財政面では、党費や政治資金パーティー、寄付などを通じて多額の資金を集め、全国に公認候補を擁立している。イメージカラーは橙色で、日本の歴史や伝統を「代々」受け継ぐという意味が込められている。