数年前から宅建に挑戦しています。初回は独学、2回目はフォーサイト宅建講座を利用して必死に勉強しましたが、残念ながら不合格になってしまいました。
これまでの学習経験や宅建に関しての独自解釈から、対策をまとめたので、宅建取得を目指す方の参考になれば幸いです。
私のプロフィール
複数の大学にて、経営・経営情報・FP・ITソフトウェアを専攻。15年ほどITフリーランスをした後、地元にUターンし建設会社の事務職にて勤務中。法律知識はほとんどありません。
下記が詳細なプロフィールです。
宅建とは
宅建や宅建士は「宅地建物取引士」の略称で、毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格です。宅建とは、不動産取引の専門家(宅建士)を示す資格です。宅建士だけに許された独占業務として、「重要事項の説明」や「35条書面(重要事項書面)への記名」「37条書面への記名」などがあります。不動産会社、建設会社、金融機関、不動産管理会社などでは宅建士は重宝され、資格手当がつくところが多いです。
年に1度だけ試験が行われ、合格率は15%程度と難関です。
受験歴
最初の受験は2020年でした。市販の教科書と問題集のみで勉強しました。勉強期間は約5ヶ月です。
独学で使用した教材、対策
- みんなが欲しかった! 宅建士の教科書【TAC出版】
- わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集【TAC出版】
- 本試験をあてる TAC直前予想模試【TAC出版】
- 2020年版 出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集【LEC総合研究所】
- 過去問アプリ
- TAC模擬試験
これだけ勉強しましたが、市販本だけで合格するのは、難しいと感じました。
フォーサイト宅建講座
フォーサイト宅建講座は、合格率75%、全国平均の4.41倍を誇る合格率NO.1の通信講座です。
フォーサイトの教材は非常に効率良く作られており、満点を狙うのでなく、最短ルートで合格することをコンセプトとしています。それゆえ、いくら勉強しても得点しにくい分野は軽く触れるか、思いきって省いてしまいます。
得点すべきところは得点し、難問は捨てても良しという考えなのです。宅建の範囲は膨大なため、初学者はフォーサイトによって効率良く学習できるのは間違いないでしょう。
フォーサイト宅建講座には、3つのお得なバリューセットがあります。
- バリューセット1
基礎+過去問講座 - バリューセット2
基礎+過去問講座+直前対策講座 - バリューセット3
基礎+過去問講座+直前対策講座+過去問一問一答演習(全額返金保証)
私は合格率がより高いと言われるバリューセット3を受講しました。
基礎講座で情報のインプット⇔過去問演習を最低5回ほど繰り返し基礎知識を身に付けた後、直前対策講座にて法改正など最新動向の演習を行います。過去問一問一答演習は、スマホでスキマ時間で問題演習が行え、記憶の定着が期待できます。
manabunという会員用サイトにて、オンラインのテキストや講座動画の視聴、問題演習、質疑応答、資料のダウンロード等が行え、非常に便利です。
なお、講師の窪田氏が出演するユーチューブチャネル「くぼたっけん」が隔週で、リアルタイム講義を誰でも視聴できるので、チャネル登録して、モチベーションの維持と実力試しに視聴するのがおすすめです。
バリューセット3 のみ全額返金保証になっており、条件をクリアすれば試験に落ちても返金してもらえるため、安心して挑戦できます。返金の条件はそれほど高くはないので、バリューセット3の受講をおすすめします。
合格率は全国平均の4.41倍!高い合格率の宅建講座とは?敗因分析
最短ルートで合格を狙うフォーサイト宅建講座は、メリットもありデメリットもあります。鍵は法律知識と完璧な記憶、アウトプット力です。
民法は鬼門で、見たこともない問題を解くには法律知識から正解を導き出す力と運が必要です。民法でパニックになって時間を取られると他の見直しが手薄になります。
また宅建業法では、範囲がある程度決まっているため、引っ掛け問題で落とそうとします。
今回の不合格の要因は以下の3つです。
- 宅建業法にて記憶があやふやな部分をつかれ間違える
- 引っ掛け問題に気付かず、即答して間違える
- 民法の見たこともない難問でパニックになり、時間を取られ宅建業法の見直しはほとんどしなかった
今後の対策(必勝法)
初学者には圧倒的にフォーサイトがおすすめです。フォーサイトの教材だけを使って勉強すれば、基礎知識はほぼ身に付きます。しかし、宅建試験は一筋縄ではいきません。毎年、奇想天外な難問珍問が出るうえ、引っ掛け問題のオンパレード、重箱の隅をつつくような問題などがあり、落とすための試験です。
フォーサイトで必死に勉強しても、法律の基礎知識やケアレスミス、記憶のあやふやがあったり、引っ掛けに見事に引っ掛っていると、かなりの確率で不合格になります。
そこで、もう1段階レベルを引き上げるための、次の戦略は「宅建六法」の読み込みです。奇想天外な難問珍問も、重箱の隅をつつくような問題も「宅建六法」をマスターしていれば余裕でしょう。
ただし、この学習法は初学者にはおすすめできません。ただでさえ範囲の広い宅建で辞書のような「宅建六法」などを読み込んでいたら、先が見えずに挫折してしまいます。
私が使用している「宅建六法」です。
非常に細かい内容ですが、基礎知識があれば読み込んでいけます。
宅建業法を単体で読み込んだり、フォーサイトのテキストに合わせて読んだり、問題を解いて調べものをする時、辞書のように使うなど様々な使い方ができます。
フォーサイト宅建講座にて基礎知識を身に付け、問題にも慣れた、宅建試験の受験経験者は「宅建六法」を教材に加えましょう。
その他アドバイス
宅建試験は年に一度しかありません。宅建の一発合格を目指して、宅建のために全力で勉強するのも、ひとつの方法です。
しかし、前述した通り宅建試験は簡単な試験ではありません。できれば「宅建六法」をある程度マスターしてから望むのが理想です。
また、宅建試験では応用力が試されます。そのため、宅建と範囲が一部重複しており、違う角度での学習効果が期待できるFP2級、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者などを合わせて挑戦することで、年に何回も試験を受けることができ、知識のアップデートができます。
これらを考慮した上で、私が考案した学習法は下記の通りです。
- 初学者はフォーサイトの宅建講座にて全力で勉強して、宅建試験を受ける。もし合格できれば、ハッピーエンド。
- もし不合格になってしまった場合、フォーサイトの全額返金保証の申請をした後、「宅建六法」を購入して教材に加えて下さい。
- といっても、次回の宅建試験は1年後です。モチベーションは続かないし、宅建だけの勉強に飽きがきてしまいます。
- そこで翌年1月に実施されるFP2級を目指しましょう。宅建で学習した税法、不動産、相続の知識はFP2級でそのまま使えます。FPは学科と実技があり、別々に受験することができます。
- FP2級の試験が終わったら、GWくらいまで賃貸不動産経営管理士のインプット(テキストの読み込み)や問題演習を行います。
- GW明けくらいから、また宅建の勉強に戻りましょう。ただ単に宅建の勉強をしている場合と違い、この段階で幅広い不動産や税法、相続の知識がついています。
- もう宅建の通信講座を受ける必要はありません。なぜならどの通信講座も過去問演習が中心で、基礎を身に付けることに重点をおいているからです。過去問を解けても本番の試験では点は取れません。受験2年目のあなたは「宅建六法」をマスターしてその上を行かなければなりません。
- 10月に宅建試験にリベンジします。しかし不合格になっても落胆しないで下さい。他にも挑戦できる資格はたくさんあります。チャンスは年に何度もあります。宅建一筋で不合格になると計り知れないダメージがありますが、複数の関連資格をターゲットにしていると、心に余裕が生まれます。
- 宅建試験が終わったら、12月の賃貸不動産経営管理士の勉強を再開しましょう。記憶の定着と問題演習を繰り返します。
いかがでしたでしょうか?
フォーサイトの宅建講座、「宅建六法」の活用、複数の関連資格取得を通して、試験だけではない本当の知識を身に付けられると確信しています。