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第二回 生産管理CPEの基礎知識講座 – 生産形態による管理の重点

今回は、生産形態の分類(大量見込生産型、個別受注生産型、ロット生産型、バッチ生産型)と、各生産形態における生産量と納期(Delivery)管理について解説します。

生産形態の分類

本稿では、生産形態を、大量見込生産型、個別受注生産型、ロット生産型、バッチ生産型に分類します。

個別受注生産型と大量見込生産型

製造業における生産形態は、大きく受注生産型見込生産型の2つに分類されます。

受注生産型(オーダーメイド生産)

顧客からの具体的な注文や仕様を受けた後に生産を開始する方式です。顧客の個別ニーズに対応した製品を製造するため、一品一様の特注品が中心となります。

主な特徴:

  • 顧客の要求に応じたカスタマイズが可能
  • 在庫リスクが低い
  • 生産期間が比較的長い

代表的な業界:

  • 造船業(船舶の建造)
  • 建設業(建物の施工)
  • 機械製造業(産業用機械)
  • 試作品開発

見込生産型(大量生産)

市場の需要を予測し、顧客からの注文を待たずに事前に製造を行う方式です。標準化された製品を大量に生産し、完成品を在庫として保有します。

主な特徴:

  • 大量生産によるコスト削減効果
  • 迅速な納期対応が可能
  • 需要予測の精度が重要

代表的な製品:

  • 家電製品(テレビ、冷蔵庫など)
  • 日用雑貨品(洗剤、食品など)
  • 自動車(量産車)
  • 電子機器

この2つの生産形態は、市場環境や製品特性、顧客ニーズに応じて使い分けられ、企業の競争戦略の基盤となっています。

表1:生産形態の分類表

ロット生産型・バッチ生産型

個別製品と大量生産品の中間には、ロット生産型があります。1 個ではないものの、大量でもない同一品を生産する方式です。また、ロット生産に似た方式に、バッチ生産型があります。バッチは、一山(ひとやま)や、一束(ひとたば)という意味です。何人分もの料理を、鍋でまとめて作るイメージです。化学産業や医薬品製造業、飲料製造業などの分野で行われています

以下に、各生産形態における生産量と納期(Delivery)の管理について、詳しく説明します。

大量見込生産型における生産量の管理

大量見込生産型は、同一品を大量に生産する生産形態です。この場合、製品の生産数と、生産の進行管理(正確には進捗管理)が、生産管理に課せられた重要な課題となります。QCD のD(Delivery)は、一般的には納期を意味します。ただし、大量見込生産型では数量に読み替えます。大量見込生産型は、受注してから作るのではなく、見込みで適当な数量を作ってから売るので、顧客に製品を納める納期が存在しないためです。その代わり、売れる数量を的確に予測し、過不足が発生しないように、進捗管理が重要になります。

納期がないとはいっても、社内での生産計画は必要です。計画とは、時間軸上になすべきことを割り振ることです。いつまでに製品を何個作るという計画を立て、計画通りに行います。また、製品の原材料を他社から購入したり、部品を外注する場合は、他社に対する納期を決め、管理する必要があります。このような進捗管理なしでは、能率的な生産は行えません。
社内で計画を立て、納期を目指して生産するということは、自分が立てた計画が、自分にとっての納期になることを意味します。例えば、ある日付を決め、その日までに社内で発表するプレゼン資料を作成することを自分に課したとします。計画を手帳に書き込む人もいるでしょう。その計画は、自分に課した納期ということができます。日付は、自分にとっての納期です。ただし、この納期は、自分で設定しているだけなので、厳密に守らなくても大きな問題にはなりません。その点が、顧客と交わす契約納期とは異なります。

個別受注生産型における納期の管理

個別受注生産型の場合、D(Delivery)は、顧客と取り決めた納期を意味し、納期の管理が生産管理の中心になります。典型的な個別受注生産では、生産数量は1 個のこともあります。その場合、生産数量を管理する必要はありません。しかし、顧客と契約した納期は、絶対に守る必要があ
ります。
納期を顧客と取り決める場合、製造会社側としては、無理な短納期にはしたくありません。しかし顧客の側は、多くの場合、早い納期を希望します。ここに、納期はどのようにして決めるべきかという納期決定の問題が出てきます。しかし、納期は自社だけで決めることはできず、管理というほどの管理はできません。従って、契約した納期を絶対の日付として、それまでに納入できるように生産を管理していくことが、納期管理業務の中心になります。

ロット生産型・バッチ生産型における同期化の管理

ロット生産型、またはバッチ生産型は、個別受注生産型と大量見込生産型との中間に位置します。そのため、納期と生産数量の2 つを同時に管理していく必要があります。この場合、〇月〇日までに100 個生産するというように表現します。これは、時間と数量とを併せて管理しなければならないことを意味しています。これを同期化の管理と呼びます。
同期化の管理は、本来のDelivery の意味に相当します。ロット生産型・バッチ生産型は、実際に多くの生産会社で実施されています。本稿で紹介した各生産形態(大量見込生産型、個別受注生産型、ロッ
ト生産型、バッチ生産型)におけるD(Delivery)の管理の関係は、以下のようにまとめることができます。

表2:D(Delivery)の管理項目

今回は、各生産形態における生産量と納期管理を紹介しました。

次回は、生産量の管理を解説します。

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