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投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント/バートン・マルキール、チャールズ・エリス

KISSポートフォリオ9つの基本ルール

①お金は若いうちから定期的に貯めよう

若いうちから貯金の習慣をつけると、将来的に経済的な安心感が得られますし、投資や資産運用のチャンスも広がります。特に「先取り貯金」や「自動積立」などを活用すると、無理なくコツコツ貯められます。

貯金の目的によっても方法が変わるので、例えば

  • 緊急用(生活防衛資金) → 生活費の3〜6か月分を確保
  • 将来の大きな支出(車・家・結婚など) → 定期預金やつみたてNISA
  • 老後資金・資産運用 → 投資信託やiDeCo

といったように分けて考えると効果的です。

②会社と国に資産形成を手伝ってもらおう

会社の制度を活用する

企業型DC(企業型確定拠出年金)

  • 会社が掛金を拠出し、従業員が運用する年金制度
  • 節税メリットが大きく、運用次第で老後資金を増やせる

持株会・ストックオプション

  • 会社が補助金を出してくれる場合もあり、割安で自社株を購入可能
  • ただし、リスク分散のために他の資産ともバランスを取るのが大事

財形貯蓄制度

  • 給与天引きで貯蓄ができる制度(一般・住宅・年金)
  • 住宅財形・年金財形は550万円まで利子が非課税

国の制度を活用する

iDeCo(個人型確定拠出年金)

  • 掛金が全額所得控除 → 節税しながら資産形成
  • 60歳まで引き出せないが、その分長期運用でリターンを狙える

NISA(新NISA)

  • 投資の利益が非課税(通常は約20%の税金がかかる)
  • 2024年から制度が改正され、より長期間・大きな金額の非課税枠が利用可能

ふるさと納税

  • 税金の先払いで、実質2,000円の負担で特産品がもらえる
  • 節約した分を貯蓄や投資に回せる

こうした制度をうまく活用すれば、会社や国に「資産形成を手伝ってもらう」ことができます。

③不時の出費に備えて、現金は用意しておこう

こうしたお金は安全第一で、流動性が大切だから、短期で質の高い金融商品に投資しておく。インターネット銀行の普通預金や譲渡性預金(CD)など。どんな普通預金やCDでも、連邦預金保険公社の保証付きに限る。

④保険をかけているか確認する

あなたが一家の稼ぎ手で、配偶者と子供を養っているとしたら、生命保険と長期障害保険に入る必要がある。

⑤分散投資をすれば心配の種が減る

分散投資のポイント

資産クラスの分散(異なる種類の資産に投資)

  • 株式(成長を狙う)
  • 債券(安定したリターン)
  • 不動産(インフレ対策)
  • コモディティ(金・原油など)(安全資産として)

地域の分散(日本だけでなく海外にも投資)

  • 日本株(なじみがあるが、成長性に限界)
  • 米国株(世界経済の中心で、長期的な成長期待)
  • 新興国株(リスクはあるが成長余地大)

時間の分散(一括投資よりコツコツ投資)

  • ドルコスト平均法(定期的に一定額を投資)
  • 市場の暴落を気にせず、長期目線で運用できる

分散投資のメリット

リスク軽減:どこかの市場が低迷しても他でカバー
安定したリターン:一部の資産が下がっても、他が上がることでバランスを取れる
心理的負担が減る:値動きが激しい資産だけに集中しないので、安心感が増す

長期的に資産を増やすには、「分散しつつ、コツコツ積み立てる」のが大事です

⑥クレジットカードのローンは使わない

クレジットカードのローン金利は18%~22%

⑦短期運用への衝動を無視しよう

投資家の最大の失敗は、衝動に駆られて冷静さを失ってしまうおとで、群集心理に流されることである。

⑧低コストのインデックスファンドを使う

あなたの長期投資はすべてインデックス・ファンドにしておくとよい。インデックス・ファンドは平均的なリターンしか得られない、ということではない。インデックス・ファンドは手数料が安く、経費が抑えられ、不必要な税金も払わなくて済む。

⑨オーソドックスな分野に注目

ベンチャー・キャピタルやプライベート・エクイティ、ヘッジファンドのような「目新しい」商品は避けたほうがよい。

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まとめ

年齢、資産、性格に合った投資
自分自身を知ろう。そしてその自分の性格とライフステージに合った投資を選ぶこと

全世界株式市場インデックス・ファンドに投資すると、
広く分散投資したものをたった1つのファンドで手に入れられる。
一箇所ですべての買い物ができるようなものです。

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