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比叡山延暦寺で修行研修

概要

比叡山延暦寺には、居士林という研修道場があります。団体の研修がメインですが個人も受付しており、個人で参加する場合は企業の団体研修などと一緒になります。2017年4月に2泊3日の修行をしてきました。

比叡山 延暦寺 居士林
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
TEL 077-578-0314 FAX 077-578-5544
http://www.hieizan.or.jp/

スケジュール

2泊3日コース
◆1日目◆
先 14:30までに居士林に到着のこと
15:00入所式、日程の説明
16:30坐禅止観の解説、実修
18:00夕食
19:00比叡山のお話
20:00写経
21:00入浴
22:00就寝

◆2日目◆
4:30起床・坐禅止観
6:00根本中堂参拝
7:30清掃
8:00朝食
9:00仏教のお話
11:00法話(お坊さんのお話)
12:00昼食
13:00山内巡拝・入浴
18:00夕食
19:30法話
21:00就寝

◆3日目◆
5:00起床・坐禅止観
6:30ウォーキング・体操
7:30清掃
8:00朝食
9:00座談会(お坊さんとのお話)
10:00退所式

修行内容

1日目

京都駅からバスに乗車

比叡山まで険しい山道

比叡山中腹からの眺め

比叡山バスターミナルに到着

比叡山延暦寺入口。修行研修者は無料で入れます(^^)

延暦寺マップ

雨が降っていて霧がかかっているので幻想的な雰囲気に😀

時間があるので少し見学してから研修場に行くことにしました。

延暦寺会館

山道を通って研修場に向かいます🏃

そろそろ到着?

研修場、居士林に到着しました!

まだ誰もいません。。

しばらくすると団体様がバスでやってきました。

彼らは企業の新人研修で来たらしいです。新人さん23人+引率2人の方が仲間に加わりました 個人参加の方も3人なので、これから3日間、彼らと一緒に修行を行うことになります😮

全員青ジャージに着替えた新人さん達(^^)

お坊さんから、入所式・日程の説明があり、その後、禅堂(座禅をする場所)に向かいました。

禅堂まで向かいます。

座禅

・・残念ながら、座禅の様子は撮影できなかったので省略です。

イメージ図(参照:比叡山延暦寺web)

次は夕食ですが、食事も修行のひとつです。物音一つ立ててはいけません。お坊さんには、「どうすれば音がでないか自分で考えなさい」と言われました。しかしこの大人数で修行初心者多数の状況ではなかなか難しいです。しかも正座です。

ある新人くんが手を滑らせて、器を落としました。

お坊さん「気をつけなさい!!

新人くん「すいません・・」

こんな緊迫した状況の中、ようやく食事が終わりました。お坊さんからご飯の量についてアンケートがありました。

お坊さん「ご飯の量が多いという人をあげなさい」

お坊さん「ご飯の量が丁度いいという人をあげなさい」

お坊さん「ご飯の量が少ないという人をあげなさい」

ご飯の量が多いということは、その分食事にかかる負担が大きくなり音が出たり、食事が遅くなるというリスクを抱えるわけです。ほどんどの人が現状維持か少な目を選択しましたが、自分と食欲旺盛そうな太った新人くんの2人は増量を選択しました

イメージ図(参照:比叡山延暦寺web)

夕食後、比叡山のお話という事で、比叡山千日回峰行者のビデオを見ました。

40歳を過ぎてから千日回峰行に挑戦し、2度満行したという酒井雄哉大阿闍梨のビデオでした。

相応和尚により開創された回峰行は、文字どおり、比叡山の峰々をぬうように巡って礼拝する修行です。
この行は法華経中の常不軽菩薩(じょうふぎょうぼさつ)の精神を具現化したものともいわれます。常不軽菩薩は、出会う人々すべての仏性を礼拝されました。回峰行はこの精神を受け継ぎ、山川草木ことごとくに仏性を見いだし、礼拝するものです。
回峰行者は、頭には未開の蓮華をかたどった桧笠をいただき、生死を離れた白装束をまとい、八葉蓮華の草鞋をはき、腰には死出紐と降魔の剣をもつ姿をしています。生身の不動明王の表現とも、また、行が半ばで挫折するときは自ら生命を断つという厳しさを示す死装束ともいわれます。
千日回峰行は7年間かけて行なわれます。1年目から3年目までは、1日に30キロの行程を毎年100日間行じます。定められた礼拝の場所は260箇所以上もあります。4年目と5年目は、同じく30キロをそれぞれ200日。ここまでの700日を満じて、9日間の断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”に入り、不動真言を唱えつづけます。
6年目は、これまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60キロの行程を100日。7年目は200日を巡ります。前半の100日間は“京都大廻り”と呼ばれ、比叡山山中の他、赤山禅院から京都市内を巡礼し、全行程は84キロにもおよびます。最後の100日間は、もとどおり比叡山山中30キロをめぐり満行となるものです。 from 天台宗web

酒井雄哉(さかい ゆうさい、1926年(大正15年)9月5日2013年(平成25年)9月23日 )は、天台宗僧侶比叡山延暦寺千日回峰行を2度満行した行者として知られる。天台宗北嶺大行満大阿闍梨、大僧正、比叡山一山 飯室谷不動堂長寿院住職を務めた。 from wiki

ビデオの後は写経をしました。仏説摩訶般若波羅蜜多心経・・

イメージ図(参照:比叡山延暦寺web)

22:00 布団を敷いて就寝です

2日目

4:30起床・坐禅止観の後、東塔にある根本中堂に参拝に行きました。

根本中堂の朝課は早朝のため、延暦寺会館の宿泊者か居士林の修行者しか参加できません。根本中堂は国宝であり、最澄のともした灯火(不滅の法灯)が1200年間一度も消えることなく輝き続けているというスゴイ所なのですそんな高貴な根本中堂で、お経の最中に修行者1人1人の名前を読まれた時は感動しました。なかなかできる体験ではないです😊

延暦寺根本中堂

参拝の後は、掃除です。私達のグループは、道路を清掃しました(^^)

掃除の後は朝食です。朝食はお粥、味噌汁、たくさん、梅干です。まだ数人注意される人がいました。

9:00からは仏教のお話ですが、手塚治虫のブッダを見ることになりました。結構面白かったです(^^)

上映前の様子

その後は、11:00から法話(お坊さんのお話)を聞きました。

講演前の様子

昼食後は、13:00から山内巡拝です。横川(よかわ)というところまで片道4キロの山道を歩いていきます。

山道に入りました

アップダウンがかなり激しいです(o´Д`)

次第に遅れる人が出てきました。一番最初の脱落者は40過ぎのおじさんです。かなり苦しそうです。もう姿が見えません。他にも体力のない新人くん達が次々に脱落していきました😱 私は若い者には負けじと先頭集団にぴったり付いていきました。まだまだ現役で行けるな😀

途中休憩

遅れる人が多くて、後方集団が道を間違えるというハプニングもあり、大幅にタイムロス

3時間かかって、横川に到着!

横川に参拝後は来た道を戻りました。

このルートは、千日回峰行者のルートにもなっているらしく、山道にはたくさんの石像がありました。

一番の絶景スポット。ここには玉体杉とベンチがあり、千日回峰行者が唯一、腰を降ろせる場所らしいです。

ベンチ

玉体杉

岐路の様子

研修所に戻ったらお風呂です。この人数なので8人で10分間しか時間が与えられません。。洗い場は4つしかないです。早いもの勝ちです。

お風呂の後は、なんと手塚治虫のブッダ2を見ることになりました!お坊さん達DVDばかり流して楽してるな。。でも面白そう。


・・・感動しました😂

すごい良かったです。見てない人はぜひ見てください!

その後、夕食・法話の後、就寝です。

3日目

5:00起床・坐禅止観の後、ウォーキングで比叡山山頂近くまで歩きました。

昨日と同様に清掃、朝食後、9:00から座談会(お坊さんとのお話)が始まりました。お坊さんに様々な質問をしてそれに回答するという形式で座談会が進んでいきます。

「肉や魚は食べないんですか?」

「お坊さんはどこで出会いの場があるんですか?」

「結婚していますか?」

「修行は何年間行うんですか?」

「僧侶になるにはどうすればいいのですか?」

・・などなど

指導してくれたお坊さんは20代~60代まで4人いましたが、なんと全員独身だそうです。仏道に身を捧げて独身を通すお坊さんもいれば、忙しくて出会いがないお坊さんもいるようです。

研修道場

最期の挨拶

最期までお坊さんが見送ってくれました。

大声で「さようなら~」「さようなら~」と言いながら手を振ってくれました😀

お坊さんありがとうございます。お世話になりましたm(_ _)m

おわりに

修行中、なかなか写真が撮れず、撮っていたのも自分だけでした。全て隠し撮りです(笑) なので貴重な修行体験記を書くことができました😃

とても充実した修行でした。超おすすめです!

最期に巨大な開運の鐘を鳴らして、帰途につきました。おわり

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